Kawatana no mori Event Archives
2015年9月13日
photo : Koji Hamabe
「呑みながら聴けるライブバーシリーズ」第5弾は、日本を代表するトップ・ドラマー村上“ポンタ”秀一氏が結成したバンドをお迎えしました。この日はなんとバンドの日本ツアー千秋楽日で、中洲ジャズ2015の主役バンドとして福岡を沸かせた翌日でもありました。
‘ポンタ’さんと紅介さんによる盤石のリズム隊にのって、独特の世界観が魅力の本田しのぶさんと超絶ピアニスト バナ・ギーリグさん(川棚の杜には2回目の登場)が自由に遊び舞うようなステージに、高い期待度で臨まれたお客様達も大満足のご様子でした。
‘ポンタ’さんのトーク、そして前日からバンドに飛び入り参加したというパーカッション奏者Vincius Barrosさんのプレーにも会場は沸き、何と言っても最後のソロまわしには、ホールにいた全員が痺れました。
昨年に続き「中洲ジャズの主役バンド」を川棚の杜へお招きすることができる幸運、これからもこのご縁が続く事を願います。
(企画チーフ増田玲子)
村上‘ポンタ’秀一 Shuichi “Ponta” Murakami ドラム
1972年、フォークグループ赤い鳥に参加。渡辺貞夫、山下洋輔、坂本龍一ら、超一流ミュージシャンとセッション。さらには井上陽水、吉田拓郎、山下達郎、松任谷由実、矢沢永吉、沢田研二、桑田圭祐など、膨大な数のミュージシャンのスタジオレコーディング、ライブに参加。レコーディングはゆうに14,000曲を越える。93年、自身初のリーダーバンド“PONTA BOX”を結成、99年にはフジテレビ系「ニュースJAPAN JAZZ GIANTS」出演。また、同局「スーパーニュース」の音楽をPONTA BOXが担当し、03年4月よりフジテレビ系「堂本兄弟」第2期DOMOTO BROS.BANDとしてレギュラー出演。現在もサウンド・プロデューサーとしてさまざまなアーティストと新たな音作りを続ける一方、ドラムクリニックなど後進の育成・指導にも積極的に力を注ぐ。いちドラマーとしてだけでは捉えきれない高い音楽性と幅広い活動を繰り広げる、日本を代表するトップ・アーティストである。
坂井紅介 Benisuke Sakai ベース
ハンク・ジョーンズ、ジョー・ヘンダーソン、ヘレン・メリル、ミッシェル・ルグラン、エグベルト・ジスモンチ、スティーブ・ガッド、日野元彦、など世界のジャズ界をリードするミュージシャンと共演、国内外のユニットに参加。演奏の場は米国や欧州だけでなく、アジア、アフリカにも及ぶ。自己のグループで1993年より名古屋芸術創造センター、2000年にカザルスホールにおいてコンサート。作曲にも才を発揮し、映画、テレビ、舞踏、アーティストへの作編曲提供など活動範囲は広い。 1997年全曲オリジナルのリーダーアルバム「TRIPトリップ」をリリース。現在、自己のグループやソロベース活動の他、井上淑彦fuse、土岐英史、などのステージで活躍。参加アルバムは、ケイコ・リー、日野晧正、寺井尚子、ナラ・レオン、吉川浩司、ケミストリー、稲葉浩志、椎名林檎など多数。
バナ・ギーリグ Vana Gierig ピアノ
ドイツ出身、10代で渡米、クインシー・ジョーンズより最優秀学士号を授与されバークリー音大卒業後、八ヶ国語を操りニューヨークを中心に世界中で活躍する。1998年マーカス・ミラー、レジーナ・カーター等とのプロジェクトに参加。2011年リンカーンセンターでのジャズオーケストラ公演で3夜連続出演。2004年ダウンビートマガジンで "神が見える、そしてバナの持つ才能は限りなく輝いている" と評され、同年SESACパフォーマンス活動賞を受賞。自己バンドによるアルバムを4枚リリース。近年ではミシガン州立大学のウォートン舞台芸術センターでの活動、ヨーロッパ・南アフリカを含む世界ツアー、上海シンフォニーオーケストラと共演など、活躍の幅を広げている。2014年12月、ジャズ・ギタリスト笹島明夫のカルテットでコルトーホールに出演、大絶賛される。
本田しのぶ Shinobu Honda Gierig ヴォーカル
Jazz, Bossanova, Pop,日本の歌などジャンルにとらわれない実力派ボーカリスト。Toku、南佳孝とのブルーノート共演やレコーディング、ソロでブルーノート出演等、人懐っこく誰でも温かく包み込んでしまう人柄と透明感溢れる歌声で多くの人を魅了し続けている。FM福岡 「Jazz Sight福岡」 で4年間パーソナリティを勤める。2012年頃よりニューヨークに移住し、Nublu Jazz Festival ゲスト出演他、多数ライブに参加。夫バナ・ギーリグ(ピアノ)との新たな音楽観、世界観の構築、表現は、各地で評判を生み、2014年本田しのぶ(Vo)、バナ・ギーリグ(P)、村上’ポンタ’秀一(Dr)、坂井紅介(B)による中洲Gate's7公演を、超満員で成功させる。その他の共演者は、村田陽一・吉田次郎・日野賢二・佐藤ハチ恭彦・秋田慎治・バカボン鈴木・田部俊彦・牧田正昭・岩崎大輔・内田浩誠等、数多い。